結婚式に、黒の礼服を着ていませんか?
こんにちは。PRISM TAILORの河村です。 暑い日々が続いております。皆様お体どうかご自愛くださいませ。 さて、新型コロナウィルスで長らく中止や延期になっていた結婚式がだんだんと執り行われるようになってきましたね。 私も先日友人の結婚式に参加してきました。
こちらの写真、「黒のスーツ」に見えますでしょうか? 実は、こちらは「黒に見えるダークネイビー」 通称「ミッドナイトブルー」という色です。 結婚式で、黒の礼服を着られている方は結構いらっしゃいますが、実はあれを着ているのは日本人くらいです。
かつて、日本のスーツ屋がどうにか礼服を普及させるため、冠婚葬祭でネクタイさえ変えればOK といった打ち出し方をしました。 よくよく考えてみれば、2人の新しい門出を祝う日と、亡くなった方を偲ぶ日の服装が同じでいい訳がありませんよね。 私は、礼服のオーダーをいただく時に必ず「こちらは喪服ですか?」とお聞きしています。 「いや冠婚葬祭で・・・」とおっしゃった場合は、それぞれ別で仕立てることをお勧めしています。
ビジネススーツは着ていっていいの?
じゃあ、ビジネススーツはどうか?というところですが、NGという訳ではありません。 ただ、できれば結婚式は専用のスーツを持っておかれることをお勧めします。 理由としては、 「いつもと違うハレの日をお祝いする」 という気持ちを見せるためです。 ビジネススーツは普段着ているものなので、せっかくならメリハリをつけて、普段と違うご自身を見せると喜ばれます。
結婚式におすすめなスーツ生地
結婚式におすすめなスーツの条件は下記の3つです。 ①ツヤがしっかりとある ビジネススーツはそこまでツヤが強くありません。 非日常感を演出する上で、ツヤがあると、ラグジュアリーな雰囲気が出せます。 ②可能であればスリーピーススーツ 元々スーツはスリーピースでした。ベストが一時的に姿を消したのは、戦時中の布の節約のため。 今では2ピースが主流ですが、ベストを着用するとより格式が高くなります。 ③1着目は濃紺無地 どんな式であっても圧倒的に使いやすいのが濃紺無地です。先ほどのような、黒に見える「ミッドナイトブルー」もおすすめ
おすすめの生地ブランドをご紹介
結婚式におすすめの生地ブランドを松竹梅でご紹介します。 梅:VITALE BARBERIS CANONICO イタリアビエラ地区にある世界最古と言われる巨大生地メーカー、『ヴィターレバルベリスカノニコ』 カノニコは美しいツヤと発色を得意とし、自社一貫で大量に作ることでコストを抑えています。 竹:CARLO BARBERA 『カルロバルベラ』もイタリアのビエラ地区にある生地メーカー。天然で採取できる一番細くて長い素材だけを使用し、最高級の生地を生産するこだわり。 松:ERMENEGILDO ZEGNA 言わずとしれた生地の王様『エルメネジルド・ゼニア』こちらのTroffeo(トロフェオ)というベッドネームがついた生地はかなりおすすめです。ツヤが美しく、まさに非日常。
↑こちらはゼニアのトロフェオで仕立てました。
結婚式が増え始める秋に向けて
いかがでしたでしょうか。 結婚式が増え始める秋に向けて、ぜひ結婚式用のスーツを作ってみませんか。
1着結婚式用を作っておくと、かなり長い間重宝します。
まずは生地を見ていただき、ぜひビジネススーツとの違いをご覧いただければ幸いです! お気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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